クロネコです。
皆さん『東京ディズニーシー』に行った事はありますか?
ディズニーシーは、大きくわけて7つのテーマポートに分かれています。
『メディテレーニアンハーバー』
『アメリカンウォーターフロント』
『ポートディスカバリー』
『ミステリアスアイランド』
『マーメイドラグーン』
『ロストリバーデルタ』
『アラビアンコースト』
どのポートも非常によく造りこまれていて、現実世界とはかけ離れた、ファンタジーの世界に没頭する事ができます。
その中の1つ、『マーメイドラグーン』に足を踏み入れた時の出来事。
マーメイドラグーンは『人魚姫アリエルと仲間たちのゆかいな海底王国』となっており、そのエリアでも一際大きな建物『トリトンズ・キングダム』へ入ると、まるで海の底へ降りたような、少し暗くて幻想的な演出がなされています。
対象年齢が低めな場所だな、感じました。
『ベビーカー置き場』があったので、ディズニー側の意図としてもそうなのでしょう。
しかしそこはディズニーシー、造りや演出は超一流です。
小さな子供はそのファンタジー世界にどっぷり洗脳されたように元気に走り回り、アトラクションで遊んでいました。
そんな現実世界から隔離された、夢のような空間で私は見てしまいました。
ベビーカーの傍らで死んだように眠るお父さんを。
微動だにしない、その疲れきった身体からはかすかに生気が感じ取れましたが…
子供が楽しく遊んでいる隙をついての休息、といったところでしょうか。
もしこのお父さんのおでこにLEDがあったなら、間違いなく『充電中』の赤いランプが燈っていたはずです。
(かろうじてシャットダウンはしていない。)
打ちひしがれている。
この形容詞がこれほど似合う場面に、私は初めて遭遇しました。
厳しい現実空間の中から切り取られた、楽しい幻想空間、ディズニーシー。
その中から更に切り取られた、超シビアな現実空間が俺の目の前にありました。
できる事ならそっと毛布をかけてあげたかった。
(かけてませんけど。)
できる事ならスマホで隠し撮りしたかった。
(さすがに撮れませんでしたけど。)
夢の国で本当に楽しい夢を見れるのは、こーゆーお父さんの努力あってこそ、という事を世の子供たちに教えてあげたい。。。
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