クロネコです。
バドミントンにおける「ショートサーブ」の話です。
「イップス」の私が、及第点のショートサーブを安定して打つべく練習してきた過程を紹介します。
現在、何とか及第点のショートサーブを安定して打てるようになりました。
(まだ完璧とは言えませんが)
今回は【イップス流ショートサーブ】の第二弾です。
サーブ上級者の方は、ほくそ笑みながら読んで頂ければと思います(笑)
第一弾は【イップス流ショートサーブ】シャトルの持ち方で書いていますので、読んでみたいという方はリンクを貼っておきますので、ぜひ目を通してみて下さい。
前回は「シャトルの持ち方」をご紹介しました。
今回は「 シャトルの打ち方」です。
ではいきましょう!!
構える時のラケットの位置は?
ラケットの初期位置は大きくわけて2つに分かれると思います。
- シャトルのすぐ近くか
- シャトルから離すか
構えた時、持ってるシャトルからラケットは離してしまいましょう。
(画像だと右の感じで)
理由は「考える事を少なくする為」です。
イップスになった人しかわからない感覚だとは思いますが、イップス状態は「頭が真っ白」になります。
あまり多くの事を考える事ができません。
ラケットをシャトルにくっつけて構えてしまうと、「テークバックする」という余計な動作が1つ増えてしまいます。
どれくらいテークバックするのか?
腕を引くのか?
肘を引くのか?
手首は固定でいいのか?
混乱します。
イップスじゃない人からすると「はぁ?」って感じでしょうけど(笑)
もともと私はシャトルにラケットをくっつけて構えるタイプでした。
しかし、ひとたびイップスになると頭が真っ白になり、テークバックがうまくできなかったのです。
その状態から放たれるサーブが安定するわけありません。
見事にサーブミスの山を築いていきました。
(T_T)
そこでラケットをシャトルから離して構えて、最初からテークバックが済んでいる状態からスタートする事にしたのです。
この構えにしてからテークバックの事を考えずにサーブが打てるようになりました。
あとはラケットを前に出すだけ!!ですね。
ラケットをどう動かすか
これに関しては他のコンテンツによく書いてある事ですね。
ラケットを押し出す様にして動かす事。
自分のコブシを前に出していくイメージです。
手首はコネない。
固定しておくのが望ましいです。
この辺のノウハウはググれば出てきますね。
サクッと、次にいきましょう!!
目線はどこに置けば良いか
実は、私の「イップス流ショートサーブ」のキモはここだったりします。
私が学んできた事の結論をここに記載します。
サーブを打つ時の目線は必ず「シャトル」を見る!!
サーブ練習の時、相手の居ないコートに向かって打つサーブはきれいに打てるんです。
おそらく私と同じような状況の人は多いと思います。
では私はなぜイップスを発症するのか。
その理由は簡単。
強いプッシュを打ってきそうな相手を見ながらショートサーブを打つのは怖いからです。
「ネットギリギリに打たねば」と思う時に打つサーブは怖いのです。
その恐怖がイップスの引き金になる事が、私の場合はほとんどでした。
なので、自分よりレベルの落ちる相手を見て打つサーブは、驚くほど落ち着いて打てます。
(仮にサーブミスで失点しても、その他のプレーで取り返せるので失敗が怖くないんですね。)
サーブは心で打つとか言ったりしますが、正にその通りだと思います。
見る相手によって心がブレるのであれば、サーブ時に視界に入るモノを固定してしまえば良いのです。
ただし、最初のうちは相手を見ないで打つと、それはそれでビビります(笑)
怖いからと言って、ぶっつけ本番で「相手を見ないで打つ」ショートサーブを実践しても恐怖は消えません。
今まで相手をしっかり見てサーブを打っていた人ほど、見ないで打っても相手の存在を強く意識してしまうんですね。
(私がそうでした。)
しかし、これは経験から言える事ですが、この恐怖は「相手を見ないで打つ」という練習を続けていくうちに減少していきます。
(さすがにゼロにはなりませんが。)
相手を見ながら打つと、相手は毎回変わります。
もの凄いプレッシャーをかけてくる相手もいれば、プレッシャーをかけてこない相手もいるでしょう。
しかし、シャトルだけを見てサーブを打つのを日常にしてしまえば、練習だろうが試合だろうが、サーブを打つ時に視界に入ってくるのはいつも「シャトル」です。
プレッシャーを感じたりしません。
明日からすぐにイップスを克服してサーブが打てる、というわけではありませんが、反復練習によって必ずプレッシャーが引き金のイップス症状は緩和されていく、というのが私の考えです。
目線を固定する難しさ
しかし、そうは言っても「相手を見ないでショートサーブを打つ」というのは案外難しいです。
なぜなら、勝ちたい試合であればあるほど、次の事が頭をもたげてきます。
- 相手の動きが気になる。
- 自分が打ったサーブがどのような軌道か気になる。
- サーブレシーブがどこに返球されそうなのか気になる。
これらを気にしながらサーブを打つと、インパクトの前に目線が上がり、シャトルから目を離してしまいます。
そして目線がブレるとサーブもブレてしまいます。
目線を上げるのはインパクトしてから。
ゴルフや野球でよくあるアドバイス。
「しっかりと球を見ながら打て。打球を目で追うのは打ってから。」
これをバドミントンのショートサーブで実践するのは本当に難しいです。
なぜなら、バドミントンは打った球が「返球」されてくるのです。
しかも自分の胸元に返球される可能性も大いにあります。
インパクトする前から相手を見たくなりますが、グッと我慢してシャトルに集中するのです。
「及第点サーブ」が打てれば、インパクトの後に目線を上げても十分間に合います。
まとめと補足
ここまでのポイントをまとめます。
インパクトの際、ラケットは「押し出す」様に動かす。
サーブを打つ時の目線は必ず「シャトル」に置く。
目線を上げる(相手を見る)のはシャトルを打ってから。
これらを反復練習していくうちに、「相手を見てプレッシャーを感じる」という事は少なくなるはずです。
安定した「及第点サーブ」を打てる様になるでしょう。
ただ、ここで補足を1つ。
- どこで構えているのか?
- フォアハンドなのかバックハンドなのか?
- 相手の目線はどこにあるのか?
- 重心はどこに置いているのか?
これら全て、サーブを「打ってから」見る事になります。
「相手を見ながら」打つショートサーブに比べて初動が遅れるのは避けられません。
(このあたりが「及第点」の所以です。)
しかし、慣れてくれば「打ってから見る」ショートサーブでも3球目を捕まえる事は十分に可能です。
長くなってしまいましたが、私の場合はショートサーブが絶望的に安定しないというところからのスタートでした。
ショートサーブを打った後の3球目をいくら意識してようが、ネットから30~40㎝も浮く or ネットに引っ掛けるショートサーブを打っていたのではお話になりません。
対戦相手も、私がショートサーブが苦手なのをすぐ察知し、ロングサーブを警戒。
ロングサーブを力いっぱいスマッシュしてきます。
組んでいるパートナーに申し訳なさ過ぎて、試合に負けた後はかなり凹む日々でした。。。
及第点でも良いから安定したショートサーブを打ちたい。
この思いから試行錯誤を重ねて現在に至るのが及第点の【イップス流ショートサーブ】です。
前述したように、「相手を見ながらショートサーブを打つ」方が、3球目の反応は速くなります。
これを読んだ方がイップスを克服し、相手を見ながらでも落ち着いてショートサーブが打てるようになってくれたら、これほど嬉しい事はありません。
(私はまだ無理です。相手を見ながらショートサーブを打とうとすると、ビビってイップスになります。(笑) )
バドミントンに関する記事は、これからもどんどん書いていく予定です。
(しょーもない記事も多いですけど)
興味があったら、また読みに来て下さい。
ではまた!!
コメント